メガバンクの事業戦略企画から、戦略系コンサルティングファームのコンサルタントへ転職されたS・Bさん(30代)のご経歴や活動内容をご紹介いたします。アンテロープをお選びいただいた理由やご本人からのメッセージも、あわせてご紹介いたします。
S・Bさんは新卒でメガバンクに入行し、支店での法人営業、本部での対法人事業企画を5年以上経験した後、合弁会社に出向しリテール部門の新事業立上げスタッフとして事業戦略企画、組織・業務改革、営業推進企画、金融機関向け営業等を担当されました。この出向先での経験から、よりマネジメント業務に特化しスキルを高めたいという希望を持って転職活動を開始されました。
成功のポイント
1つには金融機関、特にメガバンクに在籍し、リテール向けの系列企業にて全社的な戦略立案等に携わっていた経験を評価されたことが挙げられます。また、その業務を通じて「マネジメント」という方向性に対する明確な志望動機が確立していることも、企業からの高評価につながりました。加えて、それまでの業務で身に付けられた論理的に物事を考えていく能力についても評価されました。 一方で、金融機関向けのコンサルティングを強化しているファームがメガバンク出身の方、特に企画に従事されている方を探していた、というタイミングの良さもポイントになっていたものと考えます。
今後のキャリアパス
金融機関での就業経験と金融向けコンサルティングの専門性を活かし、引き続き金融機関の経営課題解決をサポートするコンサルタントとしてのキャリアを歩んでいくことが選択肢の1つとなると思われます。また、金融機関に戻って事業企画開発などのポジションを探すのも、これまでの経験と志向性に合致するものと思われます。金融に限らず業界の幅を広げるなら、事業会社やベンチャー企業等での企画職も考えられるでしょう。
S・Bさんより
転職にはチャンスもありますが、リスクも伴います。したがって、中長期的な視点から自分の目標をしっかりと定めた上でキャリアパスを考え、今の仕事を続けるよりも転職することで明らかにそれに近づくことができるという確信を持つことが必要だと思います。
実際に転職してみると、大変なこともたくさんあります。しかし、確信を持って飛び込んだ世界から得られることは、計り知れないくらい大きいものだと実感しています。皆さまにおかれましても、ぜひこの機会に焦らずじっくりと将来のことを考えてみた上で、今後の方向性を決められることをお勧めします。
この事例を担当したのは、
弊社コンサルタントの小倉基弘です
上智大学法学部卒。日興證券(現SMBC日興証券)を経て90年、建築関連のビジネスを起業。約7年のベンチャー経営後、プロフェッショナルのキャリアデザインに関連するビジネス創造を目指して、人材エージェントにてコンサルタントを4年間経験。2002年、「野心と向上心を持ったプロフェッショナル」に対してチャレンジングな機会提供を行う目的でアンテロープキャリアコンサルティングを設立。同社は投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、アセットマネジメント、不動産ファンド及びコンサルティングファームのフロント人材の長期的なキャリアデザインを支援している。07年アンテロープの共同創業者の増井慎二郎氏とオープンワーク(株)(旧(株)ヴォーカーズ)設立にも関わる。
【担当領域/実績】
専門は投資銀行、PE投資ファンド、投資先企業マネジメントポジション、不動産ファンド。