投資銀行の職位構造と仕事紹介
投資銀行部門の組織構成は、会社によって呼称や構成が多少異なるものの、一般的なイメージとしては、上から「マネージングディレクター(MD)>ディレクター(D)>ヴァイスプレジデント(VP)>アソシエイト>アナリスト」といった職位構造になっています。このうち、VP以上はシニア、アソシエイト以下はジュニアと大まかに分けられます。
VPとは、他業界でいうマネージャー職に相当し、一定の収益責任を負い顧客を担当するとともに、ディールを遂行する際にはプロジェクト・マネージャーとしての役割を担います。中途採用では、この職位以上は業界で既に実績がある方を採用することが一般的です。他方、ジュニアは、シニアの指示のもと任される業務を遂行します。
また、シニアはカバレッジやプロダクツのチームに属していますが、ジュニアについては特定のチームに属さず、案件ごとにプロジェクトにアサインされる形式を取っている投資銀行が多いです。
ジュニアの仕事内容ですが、案件獲得のための業務では企業向け提案資料の作成、そのためのリサーチや分析を行います。また、案件を受注した後は、そのエグゼキューションにおけるそれぞれの作業を担います。具体的には、クライアントが他社を買収するM&A案件の場合は、買収価格算定のためのバリュエーションモデル作成、買収後のシナジー効果等の分析、買収形態の検討、デューデリジェンスの取りまとめ、法定書類やミーティング資料等のドキュメンテーションといった多様な業務を担います。これらの業務を適切なタイミングで、正確に実施していくことになります。
なお、労働時間については、業務量が大変多い上にスピードも要求されることから、連日朝から深夜まで仕事をし、週末も出社するのが普通です。
これらの業務をしっかりと修得し、成果を上げ続けて評価をされれば、VPに昇格します。それ以降は1人前のバンカーとして、売上責任を持って案件開拓を主体的に行います。そして受注した後は、クライアント経営陣への助言や、プロジェクトのマネジメント、M&Aの場合は相手方との交渉などを実行します。まさに、コーポレートファイナンスの専門家として、企業の経営を支援していくことになります。
また、その影響力は、一企業の経営戦略の実現に貢献することのみならず、実力次第で時には業界再編に繋がるような歴史的なディールを手掛けることも有り得ます。
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監修:アンテロープキャリアコンサルティング この記事は、アンテロープキャリアコンサルティング株式会社が監修しています。 コンサル業界・金融業界への転職に役立つ情報を発信しています。 |