M&A（Mergers and Acquisitions）

M&A（Mergers and Acquisitions）

直訳すると「合併と買収」だが、事実上は他の企業を取得する際の手法の総称的概念となっている。
M&Aの目的としては
1. 買い手企業が新規事業・新規市場への参入などを目指す事業拡張
2. グループ再編や事業統合などの組織再編
3. 売り手企業の救済
4. 売り手企業の資産目当て
などに分類できる。

日本におけるM&Aは具体的手法として「合併（吸収合併・新設合併）」、「買収（株式の取得・事業譲受）」、「分割（吸収分割・新設分割）」などがある。
またM&Aには「友好的M&A」と「敵対的M&A」がある。これは買い手と売り手経営陣の思惑の違いによって分類されるが、一般的には「買い手企業の取締役会によるM&Aの同意が得られた場合」を友好的、そうでない場合を敵対的とみなす。友好的M&Aの場合はLOI締結に向けて双方の協議が行われるが、敵対的M&Aの場合は原則として買い手側は株式の取得・株主の懐柔などを進め、買収先企業経営陣は第三者割当増資やポイズンピルといった買収対抗策を講じることになる。