ABC(activity-based costing)
活動基準原価計算。原価計算や管理会計で製造間接費を製品に正確に配賦する手法としてハーバード・ビジネススクール教授のロバート・S・キャプラン博士によって1980年代に提唱された。
製造業における伝統的な原価計算手法は主に直接費(原料費、人件費等)の管理に主眼が置かれていた。しかし試験・研究・設計などの間接費が膨らむようになると伝統的原価計算では間接費を製品原価に対し、正確に配賦することができない。そこでABCではまず「活動」に対して製造間接費を計上し、活動に集計された原価を製品に対して配賦していくという考え方をとる。活動ごとにコスト・ドライバーを認識することで、製品に対して合理的なコストの配布を行うことができ、結果的に適正な原価計算が行えるようになる。
この考え方は非製造業のコスト管理にも有効であると考えられ、現在は経営手法としてのABM(活動基準管理)にも採用されている。
なお、ABCは在庫分析手法の「ABC分析」と混同されやすいが、両者に関連性はなく別個のものである。