AtoG Capital

第1回:未整備の新興国企業を“買える企業”に変えるAtoGの挑戦

AtoG Capital
後藤 信介 専務取締役
PROFILE

名古屋大学教育学部を卒業後、2002年に大和証券SMBC(現大和証券グループ本社)に入社。公開引受部や経営企画部に所属、2014年からはミャンマーに証券取引所を立ち上げるプロジェクトに参画し、ミャンマーに常駐する。2016年に退職、現地での起業を決意し、トラスト・ベンチャー・パートナーズ代表として現地企業の資金調達や事業拡大を支援。2024年に帰国しAtoG Capitalに参画。

目次
  1. -ミャンマーでの10年と起業経験が導いたAtoG参画
  2. -グローバル基準へのアップグレードで大企業の買収対象に
  3. -求めるのは現場で変革を推進できるCFO型リーダー
ミャンマーでの10年と起業経験が導いたAtoG参画
AtoG CapitalはASEAN地域の成長余力の高いミドルサイズの企業と、海外マーケットへの進出を目指す日本企業を橋渡しする、日本M&Aセンター傘下の投資ファンドです。どのようなミッションを掲げ、今後をどう展望しているのか、専務取締役の後藤様にお話をうかがいました。
はじめにご経歴を教えてください。
後藤
2002年に大和証券SMBC(現大和証券グループ本社)に入社しました。14年の在籍期間のうち前半は、投資銀行部門で公開引受などの業務にたずさわりました。その後で経営企画部門に異動したのですが、その時にミャンマー初の証券取引所を立ち上げるプロジェクトの担当者に任命され、ミャンマーに常駐することになりました。2016年に証券取引所が無事に開設された後、ミャンマーで起業しようと決めて会社を退職しました。現地企業向けの財務アドバイザリーや投資業務を行う会社を立ち上げ順調に拡大していたのですが、コロナ禍や軍事クーデターの影響で大きな危機を迎えました。周りの日本企業の多くも縮小、撤退を余儀なくされていたのですが、そこで私の会社では撤退する会社の事業を買収することを始めました。売りたい人はいるのにまったく流動性がないマーケットなので、我々自身が価格をつけにいくことが出来る、これは非常に面白い状況でした。一定の実績を出した後、ミャンマー滞在も10年の区切りを迎えたので帰国して何か経験を生かせる機会がないかと思っていたところAtoG Capitalの話があり、参画したという経歴になります。
AtoG Capitalがどんなファンドなのか、概要をお聞かせください。
後藤
これまでたくさんの日本企業がASEANの企業に投資していますが、成功している例は多くないと思います。例えば買収後にいきなり日本人をマネジメントとして送り込んで社内が混乱するとか、表面的にはきれいな会社だったのに買収してみたら内部が混沌としていて結果として高値掴みだった、といった事例は私も現地で数え切れないほど見てきました。ここにソリューションを提示できないか、というのがAtoGが生まれた契機になります。要は、日本企業が現地企業を直接買収してPMIに入る前に、我々があらかじめ買収して企業としての体裁を整えリスクを少なくした状態で次の買収者にお渡しする、というスキームです。
すでに1件の投資実績があるとのことですね。
後藤
2024年10月に、マレーシアの機械商社を買収したのが1号案件です。この会社はもともと8社に分かれていたのですが、株主も決算期も管理会計の仕組みも各社でばらばらでした。その状態で日本企業が買おうとしても、そもそも連結が組めていない状態でしたし、過去の納税状況もよく分からないので将来的に追徴課税の発生するリスクもあり、事業としての成長性は認めるものの買収についてはどこも尻込みするような状況でした。そこで我々が買収するに際して既存の8社の事業を統合するための新会社を設立し、在庫や顧客データといった必要な資産をそちらに移管しました。こうすることで株主も決算も非常にシンプルで、透明性を高くすることが出来ました。すでに次の買い手候補も現れており、足元で交渉が進んでいます。
我々は機械商社の仕事について知見があるわけではないので、事業そのもののバリューアップには関与しませんが、資本構成やガバナンスの整備といった部分をサポートすることは出来ます。実際には膨大な契約上の調整やブリッジ的な資金提供などが必要になるため「言うは易し」ではありますが、我々がその部分でお手伝いすることで買い手の日本企業はリスクを減らすことができ、売り手の現地企業のオーナーや経営者も事業のさらなる拡大を目指せる、そうした有意義なクロスボーダーM&Aを増やしていくということが、我々のミッションです。
私はAtoGを説明する際に「プレPMI」という言葉を使うことがあります。ポスト・マージャ―・インテグレーションなのにプレという言葉がついたおかしな造語なのですが、イメージとしては割とご理解いただきやすいです。つまり我々が対象となる現地企業を先に買収して内部を整備し、Day1からPMIがスムーズに進められるような状態にパッケージして本来の買い手に譲り渡すという業務、ということです。

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企業プロフィール

AtoG Capital

親会社である日本M&Aセンターグループの有するASEAN地域のネットワークを活用して、成長余力の高いアジアのミッドサイズ企業に投資を行うファンド。新興国企業が抱えがちな会計基準やガバナンスといった問題を早期に解決し、海外に活路を見出す日本企業のクロスボーダーM&Aのリスク軽減、活発化を目指す。

当サイト内のAtoG Capital 企業情報も、ぜひご覧ください。

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