A.T. カーニー

第2回:ストラテジーとオペレーションの両輪が企業を変えていく

A.T. カーニー
グローバル取締役/パートナー 岸田雅裕
PROFILE

東京大学経済学部卒。大学卒業後にパルコに入社し、イベントプロデュースや海外都市再開発プロジェクト等に携わる。ニューヨーク大学スターン校にてMBAを取得した後、外資系戦略コンサルティングファームに転身、数社にてクライアントワーク及びオフィスリーダーの経験を積む。2013年にA.T. カーニーに入社。2014年1月より現職。

目次
  1. -東大生が集まる業界には行かないと決めていた
  2. -Trusted Advisorを一番多く抱えるファームへ
  3. -A.T. カーニーは「大きな善」を考えたい
東大生が集まる業界には行かないと決めていた
日本におけるA.T. カーニーの顔として長きにわたり活躍された梅澤高明氏。その後継として代表の任に就いたのが、パルコ勤務からコンサルタントに転身したというユニークな経歴をお持ちの岸田氏です。当社代表の小倉が、岸田氏が考えるコンサルタント像や目指すビジョンなどを伺いました。
弊社では以前、現会長でグローバルの小売・消費財プラクティスリーダーに就任された梅澤さんにもインタビューさせていただきましたが、今回は梅澤さんに次いで日本代表に就任された岸田さんに、改めてトップのお考えをお聞かせいただければと思います。それではまず、ご自身のご経歴からお伺いできますでしょうか。
岸田
1983年に東京大学を卒業した後、専門店ビルの先駆けであったパルコに入社しました。パルコを含む当時のセゾングループは西武百貨店の「不思議、大好き。」「おいしい生活。」といったコピーに象徴される新しい都市型の消費スタイルを牽引していましたが、その中でもパルコは渋谷の街を変えたとまで言われており、そういう仕事がしたいと思って選びました。もう一つ、実はパルコを選ぶ前から明確に決めていたのは、自分の大学の卒業生がたくさん行く業界には行かない、ということでした。当時も今も、有名な大学を出た人はたいていその時代に儲かっている有名企業に就職しますよね。私はそういう画一的な考え方ではない社会の方がいいなと思っていました。例えば、日本の鋏はどのメーカーでもすごくよく切れるんです、でもみんな同じ形。ところがイタリアに行ってみると、切れ味はいまいちだけど形や色がとてもきれいな鋏がちゃんと売っている。それに近い社会の到来を目指していたのがセゾングループでした。結局私は、丸の内にも大手町にもほとんど足を踏み入れないまま、パルコを選びました。

パルコでの最初の6年間は広告宣伝の担当者として、渋谷を中心に様々なイベントをプロデュースしていました。例えば、ニューヨークに行って新しいことをやっているアーティストを発掘し、渋谷に呼んでパフォーマンスしてもらう、といった仕事です。その後、セゾングループがインターコンチネンタルホテルを買収し、都市再開発案件が舞い込むようになったタイミングで、宣伝とはまったく異なるそちらの仕事をするようになりました。香港やシンガポール、バンコクなどのアジアの都市へ出張を繰り返し、ここに複合商業施設が作れるのか、作れるとしたらどんな消費者をターゲットにするのか、合弁の相手企業はどこにするか、といったビジネスディベロップメント的な仕事を3年間担当しました。
そこで一緒に働いていた日本人以外のメンバーには、MBAホルダーもたくさんいました。彼らの意思決定の仕方が面白かったですね。日本だと「落としどころ」という言葉があるように、物事が何となく決まっていくということが少なくありませんが、彼らはもっと科学的、論理的にどちらが正しいかを追求していきます。そんなところに興味を持って自分も留学してみようという気になり、ニューヨーク大学のビジネススクールに行きました。
そしてMBA卒業後に、外資系コンサルティングファームにご入社されたわけですね。
岸田
はい。その時私は35歳でしたから、コンサルタントとしては相当遅いスタートでしたね。米系、欧州系ファームを数社経験して、2013年4月にA.T. カーニーに入社しました。
同業他社でのご経験が豊富な岸田さんですが、コンペティターとして外側からA.T. カーニーをどうご覧になっていましたか。
岸田
経営・事業戦略レベルから、営業・業務改革や、サプライチェーン・コスト削減までを一気通貫で出来ることに強みがあり、特に、オペレーション改善の案件のコンペではなかなか勝てなかったですね。工場でのサプライチェーンであれ本社的な事務作業であれ、これまでの仕事のやり方を変えようと思ったらコンサルタントがそれぞれに精通していなければなりませんし、人は変わることを好まない性質がありますから、それをうまくリードし乗り越えて、実際に目に見える変化を生み出す力はA.T. カーニーは強いと思います。私自身はどちらかというとグロースサイド、すなわち経営戦略や新規事業開発、海外投資といった案件に携わることが多かったのですが、こうしたプロジェクトは企業内で常に走っているわけではありません。コーポレート全体の戦略でしたら数年に1回、海外投資だって毎月行うという性質のイベントではないですよね。カーニーに参画してから、オペレーションの強さを組合せることができて、これまで長い関係があったクライアントに対して連続的にサポートを行うことが出来るようになりました。

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企業プロフィール

A.T. カーニー

1926年設立、米国シカゴに本拠を置くグローバルコンサルティングファームの草分け的存在。世界40カ国に59オフィスを擁し、従業員数は約3000人にのぼる。公式HPに掲載されているだけでも、30年代のUSスチール、創業前のフェデックス、統一後の旧東ドイツや東欧国営企業、2003年のFIFA日韓W杯など、業界や課題を問わず非常にスケールの大きなプロジェクトへコミットしてきた歴史があり、そのすべてのケースにおいてクライアントの成功と成長に寄与している。

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