Tryfunds

第1回:経営プロフェッショナルの輩出を目指すビジネスファクトリー

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丹野 裕介 代表取締役CEO
PROFILE

早稲田大学スポーツ科学部卒業。大学在学中に、スポーツ選手の肖像権管理・セカンドキャリア支援を行うマネジメント会社を立ち上げる。2011年に新卒でリクルートに入社し、自身で創業した事業を持ちながらダブルジョブでの就業を経験。採用アドバイザーとして新興IT企業・PEファンド及びその投資先企業など約80社を担当。2012年に独立して株式会社Tryfundsを設立。日本企業の海外進出コンサルティング、新規事業開発、M&Aアドバイザリーなど、東証1部上場企業から中小企業まで500プロジェクト以上を手がけ、Tryfundsを含む複数社の経営に従事。

目次
  1. -経営プロフェッショナル人材の枯渇を痛感し起業
  2. -スコープを越えクライアントを全方位で支援する
  3. -経験の有無よりもWillを持っているかどうかが重要
スコープを越えクライアントを全方位で支援する
会社を設立して、最初はどういったお仕事をされていたのですか。
丹野
まずは先ほどの3つのテーマのうち「グローバル」の部分で、海外進出の支援を軸に据えて動き始めました。ちょうど「クールジャパン」という言葉が世に広がり始めたころで、日本のプロダクトの価値が海外で認められているのに、そのニーズと商品自体がつながっていないという状況がありました。それで海外進出を希望している企業をサポートするため、私自身も38カ国ほど回って現地でのグローバルリサーチやストラテジー構築を手掛けました。
起業後に一番大変なのは顧客を見つけることだとよく言われますが、その点でご苦労はありませんでしたか。
丹野
実はリクルート時代にWebマーケティング業務の経験を積ませていただいていまして、その知識を応用してマーケティングを行ったところ、大手自動車メーカーが進めていた海外進出プロジェクトにお声がけいただきました。ただ、最初は4次請けの立場で、担当業務も通訳、翻訳、ファシリテーションだけだったんです。ファシリテーターとして私自身が会議の場に出させていただいていたのですが、その場で与えられた職責以上のアウトプットを出し続けていくうちに、いつしか直請けでお仕事をいただけるようになっていきました。

今も案件を継続的にいただいているポイントとして、コミットメントの深さという点は大きいと思います。通常のコンサルティングファームはプロジェクトごとにスコープを切ってその範囲内でアウトプットを提供されますが、そのスコープや課題の内容が変わったとしても、スコープを超えた部分にまで寄り添うという姿勢が重要だと思っています。To Be像を描き、そこに対して道筋をつけていくのがコンサルティングファームだとすれば、Beingな形で一緒に寄り添いながら課題を解決していくのがTryfundsです。スコープや課題を切るという手法も重要ではあるのですが、タイプの異なる2つの課題が発生した際に、組織横断で対応することが当社の特徴となります。結果的に、クライアントからは「ワンストップで済むし、リスクを取ってくれる」というご評価をいただくことが多いです。
御社はかなり広い領域で事業を展開されていますが、それも今のお話しの延長線上にあるということですね。
Tryfunds丹野氏インタビューカット2
丹野
おっしゃる通りです。サービスレベルとしては本当に広く展開していますが、我々にとってはクライアントがバリューアップするために必要な機能を会社の中に拡充していった結果こうなった、という話に過ぎません。国内マーケットが縮小していく中で、どうトランスフォーメーションすればその流れに耐えうるのか、そして新たに生まれたサービスをグローバル含めて一気にグロースさせるにはどうすればいいか、事業の最適な形を一緒に設計し、その実現に向けて全方位でご支援する会社になっていきたいと思っています。ただ、外部環境の急速な変化に起因して、既存事業の改善だけでは再成長が見込めないというクライアントも増加してきました。そこで、Tryfundsがビジネスファクトリーとなり、クライアントと新しい事業をどんどん生み出していく、そのような状態を目指しています。

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企業プロフィール

Tryfunds

日本から世界で戦える事業を創出することをミッションに掲げ、クライアントのバリューアップを支援する「事業開発会社」。海外進出支援を創業事業とし、新規事業支援、事業再生・再成長支援、FA、クリエイティブ支援等、クライアントのニーズに応える形でサービスラインを拡充。経営資源にとらわれず大きな挑戦を描き、戦略から実行支援までワンストップで支援できることを強みとしている。自社で上場企業を買収・黒字化させた実績に加え、自社事業であるグローバルM&AプラットフォームをスピンアウトさせGCA社に売却する等、スタートアップ事業創造・PE投資双方の領域に渡る実績も保有。

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