Laboro.AI　インタビュー特集第1回：AIを使ってすべての産業の新たな姿をつくる

Laboro.AI

藤井謙太郎　プリンシパルソリューションデザイナ

PROFILE

東京理科大電気電子情報工学科を卒業後、富士通に入社。上流設計担当・プロジェクト管理等を経験した後、PwCコンサルティングに転職。メガバンク等の金融機関向けコンサルティングに従事する。2019年にLaboro.AIに参画し、ソリューションデザイナのリードとしてAIを活用したレコメンドアプリ、カメラを活用したソリューション開発、データを活用したPF検討のコンサルティングなど広範な検討フェーズ・使用データ・産業において様々なプロジェクトを主導している。

-AIツールを横展開するのではなく、ゼロベースでカスタム開発する
-「旅先をレコメンドするAI」を自動車メーカーと開発
-目指すはAI技術を使ってイノベーションを創出する精鋭集団

AIツールを横展開するのではなく、ゼロベースでカスタム開発する

「すべての産業の新たな姿をつくる」をミッションに掲げ、AIテクノロジーをクライアントの様々なビジネス課題に対してカスタマイズ提供し、産業インパクトを与え続けているスタートアップ企業がLaboro.AIです。今回は、ビジネスとAI／機械学習技術の双方の知見を携えてクライアントをサポートする“ソリューションデザイナ”チームをリードする藤井様に、同社の特徴やプロジェクト事例などについてお伺いしました。

はじめにLaboro.AIがどういった会社なのか、教えていただけますか？

藤井

創業が2016年で現在5期目を迎えている、AIベンチャーの中では比較的古株の会社です。人数は約30名で、私を含めたソリューションデザイナという役職者が3割、機械学習エンジニアが4割くらいという陣容になっています。Laboro.AIでは、AIを使って「すべての産業の新たな姿をつくる」ことを目指しています。現在のAIは完全に学術研究に寄っているか、あるいは精度の低い汎用ツールに寄っているかのいずれかが多く、後者であれば例えばバックオフィスの単純作業を効率化する、といったことは出来ますが、我々のフォーカスはそれらとは異なります。我々は企業が数年後に収益化しようとしているようなプロジェクトに対し、ゼロベースでAIをカスタム開発し、一緒にイノベーションを創出するということを行っています。そのため、決まったAIツールを入れてそれを横展開する、といったよくあるビジネスモデルとは一線を画している会社だと考えています。

そうした会社に藤井さんが参画された背景についてお聞かせください。

藤井

私は、前職ではPwCコンサルティングの金融機関向けユニットでコンサルタントをしていました。マネージャーにもなったことで、コンサルの一通りは経験したという意識の中で次のキャリアを模索していました。金融の知見があったのでフィンテック企業なども受けてみましたが、どうもしっくりこないと思っていた時に、弊社の代表取締役CEOである椎橋徹夫と知り合う機会がありました。話を聞いてみると、小手先のDXコンサルティングやSaaS型のプロダクト販売ではなく、ケースごとに差別化可能なしっかりとしたAIソリューションの設計・開発をして、それをクライアントビジネスに導入する、それによって日本の産業を変えたいという思いを持っており、そこに強く共感して入社を決めたという経緯です。

入社以前にAIに関する知見はお持ちだったのでしょうか。

藤井

入社当時は、AIについて詳しかったわけでも、触れていたわけでもなかったので、私自身は入社が出来ないものと勝手に思っていました。ですが、弊社のソリューションデザイナに求められているのは、機械学習技術を核にして、どんなことをすればクライアントビジネスに価値が出せるのかを創造していくことであるため、コンサルティングで培われた能力の方がより重要になると入社してから分かりました。コンサルティング能力というのは、どうしてもある程度経験を積まないと身につかないものなので、コンサル出身の方が技術について勉強する方が、その逆よりも早くキャッチアップ出来ると思っています。

「旅先をレコメンドするAI」を自動車メーカーと開発

企業プロフィール

Laboro.AI

「カスタムAI」と銘打ち、クライアントの課題に沿った、オーダーメードの機械学習アルゴリズムを開発・提供するAIスタートアップ企業。2016年の設立以来、大手自動車メーカーやインフラ企業、人材サービスから保険会社にいたるまで、様々な大企業のイノベーションの共創パートナーとして、ビジネスとAI技術をつなげるスペシャリスト集団。社内メンバーの約半分がエンジニアであり、アカデミア（学術研究）から発信される最先端の機械学習技術をベースにしたカスタムAI開発を強みにしている。

第1回：AIを使ってすべての産業の新たな姿をつくる

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