DigitalBlast　インタビュー特集第1回：宇宙産業の裾野を民間に広げ、社会と宇宙をつなぐ

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堀口真吾　代表取締役

PROFILE

野村総合研究所、日本総合研究所等にて、主にデジタルテクノロジーを活用した新規事業開発、マーケティング戦略の立案・実行に従事。特にハイテク産業、宇宙産業を専門とする。2018年、株式会社デジタルブラストを創業。

-10年使える衛星、ミッション達成後はほったらかし？
-フットワークの軽さとミクロにこだわる慎重さ、どちらも重要

フットワークの軽さとミクロにこだわる慎重さ、どちらも重要

現在の体制と、今後の方向性などについてお聞かせください。

堀口

今は宇宙産業の裾野を広げるために、コンサルティングという業態が事業の中心になっています。ただ、当社としては地上でのコンサルティングに留まらず、宇宙での実験装置を作成しハード面でも本格的な宇宙事業を展開していく予定です。2021年中にJAXAとアライアンスを組んだうえで実験装置の基礎的なプロトタイプを作り、2023年には打ち上げるという計画になっています。すでに、宇宙空間での植物栽培プラットフォーム、空気の再活性化、水のリサイクルなどを、最終的に月面で実施することを目指して実験を行う装置の開発が始まっています。こうした開発には最先端技術の知見が必要になりますが、当社にはJAXA出身者もいますので基本的には社内人材ですべてをまかなっています。

それでは、今後はどういった人材に入ってもらいたいですか？

堀口

宇宙業界は長いこと決められた枠組みの中でやってきて硬直化している部分があるので、そこに当社が出せる一番のバリューは実は柔軟性だったりします。ですので、戦略立案やプロセス改善といった基本的なコンサルタントとしての要素もさることながら、大事なのはフットワーク軽く人を巻き込んで物事を進めていく力、ということになろうかと思っています。
また、地上とは環境が違うので、常識と思っていることも必ず一歩立ち止まって確認していく思考というのが重要になります。無重力、真空状態、強い放射線といった宇宙空間において、地上での現象がどう変化するのか一つひとつ考えていかなければいけない。私の印象ですが、こうした思考はプログラミングの経験がある方は、わりとお持ちだと思います。プログラミングも大雑把に作ってしまっては正しく動かないので、ミクロをしっかり確認して進めていくという姿勢が身についているのかもしれません。

デジタルブラストだからこそ味わえる仕事の醍醐味は何でしょうか。

堀口

やはり宇宙領域は、何を扱ったとしても話は大きくなります。カウンターパートが政府だったりNASAだったりしますし、そうした方々を巻き込んでビジネスを展開するというのは、かなりエキサイティングな経験だと思います。NASAの長官と普通にメールでやり取りする、という場面もありますし。宇宙に国境はないので、国内に留まらずグローバルで活躍できるという点も大きな特徴だと考えています。

最後に候補者の方へメッセージをお願いします。

堀口

ほとんどのメンバーが未経験ですし、ベースとなる宇宙関連の知識がなくても大丈夫です。むしろ、その方が常識にとらわれない発想ができるので望ましいくらいですね。まだ誰もやったことがないことをやりたいと思っている方、あるいはコンサルタントとして磨いてきたスキルを別の領域で発揮したいというチャレンジ精神のある方は、ぜひ参画していただきたいと思っています。

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

※インタビュー内容、所属、タイトル等はすべて取材当時のものであり、現在と異なっている場合がございます。

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2018年に設立された「Space Business Platformer“宇宙コンサル”」を標榜する宇宙ベンチャー。宇宙に関する豊富な知識、経験、ネットワークを有する専門家と、新規ビジネス開発のノウハウを擁するコンサルタントがチームアップし、クライアントにとって最適な宇宙ビジネス開発をサポート。また、そこで得られた知見をもとにビジネスコンサルティング事業、インキュベーション事業も展開している。

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