インテグラル　インタビュー特集第5回：公益とビジネス　志のあるプロフェッショナルを目指して

インテグラル

仲山德音　シニアアソシエイト

PROFILE

東京大学法学部を卒業後、2011年に財務省入省。税制調査や税務調査をはじめ、国債発行・債務管理、財政投融資などの業務に携わる。中国およびフランスへの留学を経て、京都府亀岡市に出向し、副市長として幅広い政策分野を担う。出向から復帰後は、地震や信用不安といったリスクに対する危機管理業務を担当する一方、国内外の政治経済情勢の分析に基づくマクロ経済政策の連絡調整に従事。2021年8月にインテグラルに入社。

-公務員からPEファンドへ、キーワードは「経営」と「投資」
-積極性と前向きな心構え、前職の経験を活かす挑戦の数々
-人とは違う観点で物事や投資にアプローチしたい

人とは違う観点で物事や投資にアプローチしたい

インテグラルの社風が感じられるお話ですが、改めて社員の皆さんはどんな方々ですか。

仲山

おおらかでコミュニケーション能力が高い人が多いと思います。初対面であっても意図を汲み取ってくれ、業務に関する議論でも、雑談でも、何でもできる雰囲気があるので話しかけることに対して不安がないです。だからといって、ただの仲良しグループという雰囲気ではなく、自由だけれどもプロフェッショナルとしての規律があります。パートナーとも非常にフラットに議論出来ますし、お互いに対してのリスペクトがあると感じます。

仲山さんは社内プロジェクトにもいろいろと関わっているそうですね。

仲山

はい、例えばインテグラルのESGへの取り組みについて事務局的な立場で推進役を務めています。もともとインテグラルが持っている哲学や行動規範、すなわち長期視点で企業の成長を支援することや、投資家の皆様だけでなく、投資先企業の従業員の皆様、その先のクライアント様まで含めてすべてのステークホルダーが幸せになる投資を行うという考え方や投資プロセスなどを、ESGの文脈で国内外に向けて説明できるようにすることが求められており、それを形にするためのプロジェクトチームに参画しています。

ESG対応については欧米のPEファンドがかなり先行していて、日本でも徐々に対応する会社が増えてきました。御社のように海外の投資家が資金を出しているファンドでは、特に気を配る必要がありそうです。

仲山

日本独自の事情は汲んでいただきつつも、海外投資家の皆様は、やはりグローバルスタンダードには近づいてもらいたい、という視点もお持ちだと思います。ただ、実は日本企業は昔からESG の精神に近い姿勢で経営活動を行っていた企業も多く、それを体系立てて整理していない、あるいは上手く説明できていないだけのようにも思います。もちろん、もっと高めていくべき取組事項もあります。インテグラル自身がグローバルの物差しも理解した上で ESG に取り組み、日本的なありようをフェアに評価されるよう可視化して適切な言葉で伝えていく、また、各企業の発展段階に合わせてなすべき取組を導入支援していくということが、ESG に向き合う企業にとっての手助けにもなるのではないかと思っています。

さすが官僚出身というか、パブリックマインドをもって仕事に向き合っているんですね。

仲山

自分の中では変わらないテーマでもありますが、公務員を辞めたことは、日本を良くしたいという志を捨てたわけではなく、一隅を照らす努力の場所を変えただけであり、もっと社会のためになることをやりたいという気持ちは持ち続けています。そういう人間が許容されるのも、インテグラルらしさなのではないかとも思っています。

これからどんなプロフェッショナルを目指したいですか。

仲山

ファンドの中では珍しいキャリアを歩んできたと思いますので、人とは違う観点で物事を見たり、投資に向き合ったりしたいと思っています。同時に、インテグラルは難易度が高い投資案件にも挑戦しようとする会社ですので、それを実行できるだけのスキルや経験値、ノウハウを身につけていきたいです。その先に、私のさらなるチャレンジがあると思っています。

本日はありがとうございました。

※インタビュー内容、所属、タイトル等はすべて取材当時のものであり、現在と異なっている場合がございます。

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