海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)

第1回:日本にいながら海外グロース投資ができる希少なファンド

海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)
高澤 章広 投資戦略グループ ヴァイスプレジデント
PROFILE

一橋大学商学部を卒業後、新卒でソフトバンクに入社。主にシード~アーリーステージのテック系スタートアップへの投資業務に携わる。6年間にわたり経験を積みながら、並行して米国公認会計士資格やMBAを取得し、2021年に海外需要開拓支援機構に参画。

目次
  1. -アドバイザーではなく自ら投資を行うことにこだわり
  2. -「インドネシアで自販機なんか見たことない」と言われても
  3. -大きな裁量権は生かすも殺すも当人次第
「インドネシアで自販機なんか見たことない」と言われても
その中でCJ機構を選んだのはどういった思いからでしょうか。
高澤
大きく2つあります。ひとつは国内ファンドには珍しく海外投資がかなりの頻度で出来ることです。もちろんグローバルファンドであれば海外投資は出来るのですが、日本にいながら海外企業の案件を手掛けるという会社はほとんどないため、そのポイントは非常に大きかったです。2つ目はメンバーに大きな裁量権を認めているという点です。ソフトバンクのディールでは数十人のメンバーがチームとなって対応していたため、自分が関わっているのは全体の15~20%くらいのイメージでした。一方、CJ機構ではMD以下2~3名のチームでひとつの案件に携わるため、そこで個人に任される裁量が非常に大きく、100%自分の案件として捉えることが出来ています。
ご入社から2年半とのことですが、これまでに投資実行はどのくらい経験されましたか。
高澤
チームに恵まれたこともあり、すでに4件ほど実行しています。具体的には、国内ではバイオテックとフードテックスタートアップへ、国外では香港の越境EC転送・代理購入プラットフォームとインドネシアの自動販売機スタートアップへ出資しました。特にインドネシアの案件は思い入れが強いです。
どんな経緯があったのでしょうか。
クールジャパン機構高澤氏インタビューカット2
高澤
自販機は日本だと飽和状態で成長産業のイメージはないと思いますし、私もそう思っていました。ですが、インドネシアの自販機市場はまだ開拓が進んでおらず、かなりのブルーオーシャンだと分かりました。それは面白いということで投資検討を始めたのですが、当初は社内の反応がなかなか厳しく…というか四面楚歌でした。当社のマネジメント層には過去に東南アジアに駐在していた経験を持つ人が多いのですが、「現地で自販機なんか見たことない」という話をされてしまいました。それで案件が頓挫しそうになったのですが、その方々が駐在されていた当時と今との外部環境の違いや、投資検討先企業が行っているアプローチの仕方が既存の課題を解決するような形になっているという複数のファクトを集めてきて、粘り強く提案していきました。大変ではありましたが、最終的には投資委員会で全会一致の賛成にまでこぎ着けられまして、高いハードルを乗り越えられた案件だったということで印象に残っています。
それらの投資業務において、前職での経験はどう生かせましたか。
高澤
CJ機構は政府系ファンドということで、ファイナンシャルなリターンだけでなく政策的な成果目標も追い求めなければいけない立場にあるのですが、後者に引っ張られ過ぎて、ややもすると経済的リターンを追求するという姿勢が弱くなってしまう傾向もあるのではないかと思っています。そういう局面において、私は民間で投資を行ってきた経験が染みついているので、まず利益を上げないといけないという気持ちは忘れずに持ち続けられていますし、それはハードスキルと同等に重要な引継ぎ要素だったのかなと思います。

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企業プロフィール

海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)

日本の生活文化の特色を生かした魅力ある商品・サービスの海外需要開拓に関連する支援・促進を目指し、2013年11月に設立された官民ファンド。「メディア・コンテンツ」「食」「ライフスタイル」「インバウンド・その他」をはじめとする様々な分野でリスクマネーの供給、ハンズオンによる支援を実施している。

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