エンデバー・ユナイテッド

第1回:「日本で一番」への航路を突き進む老舗和製ファンド

エンデバー・ユナイテッド
シニアマネージングディレクター、チーフインベストメントオフィサー 前野 龍三
PROFILE

1994年に早稲田大学理工学部を卒業した後、三菱UFJ銀行(旧三菱銀行)に入行。支店業務の後、ニューヨーク支店にて投資銀行業務、ストラクチャードファイナンス業務等に従事。2008年、当グループに入社し、多数の投資先企業のバリューアップに携わる。2012年フェニックス・キャピタル取締役に就任して以降、グループの投資業務全般を統括している。

目次
  1. -時流に合わせて“再生”から“バイアウト”にシフト
  2. -自分の投資案件は、責任をもって出口まで手掛ける
  3. -時代に即した投資を目指し今後も進化
自分の投資案件は、責任をもって出口まで手掛ける
投資される側の企業から見ると、誰が投資するのかというイメージはすごく大事ななんですね。
前野
我々が投資させていただいた会社には地方の有力企業も少なからずあるのですが、その案件が地方紙のニュースとして掲載されたりすることもあります。オーナーさんにとっては当然、自分の会社を手放すのは一生に一度しかありませんので、どんな会社が相手なのか、ということを気になさるというのは紛れもない現実です。それを考えても、フェニックスからエンデバーへの変遷は良かったのかなと思っています。
ちなみにエンデバーというと、毛利(衛)さんも搭乗したスペースシャトルを思い浮かべる方が多いのですが、我々がイメージしているのは船のエンデバー、18世紀にキャプテン・クックが南太平洋を探検した帆船のエンデバー号です。それに団結を意味するユナイテッドを合わせて「みんなで英知を結集し、一緒に船出して大海原に乗り出そう」といった前向きなイメージを出していきたいと思い、この名前になりました。
そうした変遷を経てきた今のエンデバーの特徴、強みについてお伺いできますでしょうか。
エンデバー・ユナイテッド前野龍三氏インタビューカット2
前野
まずは扱う案件数の多さがあります。2017年は、検討案件が年に150件位ありました。日本の営業日を考えると、だいたい1日1件ペースで検討している計算ですね。それが2018年は200件を大きく超えるまで増えまして、2019年でみても上半期で同じくらいのペースになっています。私が投資業務全体の統括をするようになった2012年からは、アドバイザーの方からの案件の招聘を待っているだけでなく自分たちから投資の提案をしに行く、プロアクティブな営業活動を行うことを推進していて、実際に投資に至った中でも自分たちから仕掛けた案件も多くあります。アドバイザーからの持ち込まれた案件の検討だけでは、事業をどう成長させていくかという戦略を練る力や提案力がつきませんので、このスタイルは今後も継続していきたいと考えています。
そういうアクションを担当するのは、やはりプロジェクト・マネージャーが中心になるのでしょうか。
前野
そうですね、プロジェクト・マネージャーごとに案件紹介ルートの担当がゆるやかに決まっています。これまでの案件でもっとも案件の成約に時間がかかったものでアプローチしてから2年以上、というケースがあるのですが、この間にエンデバーの担当者が変わってしまっていたら投資できなかったかもしれません。誰に相談すれば話が進むか、ということを相手に知っていただき、なるべくそれを安定させるようにしています。また、それが固定化されることによってアドバイザーの方々とも密に意思疎通ができるので、我々の強みや目指すビジョンなどをきちんと売主サイドに伝えていただける、というメリットもあると考えています。
投資実行後のフェーズでの特徴はございますか。
前野
特徴としては、案件を組成した投資チームが出口まで一気通貫で担当するという点があります。投資を実行したら投資後の専門チームなどに任せてしまう、というスタイルを検討したこともあります。ですが、やはりどうしても責任の分断が起こってしまうのと、売主からすると投資の前後で違う人が出てきて話が通じないというコミュニケーション不全が起きてしまう。ですので、エンデバーでは自分が投資した案件は責任をもって出口まで手掛けるというスタイルをとっています。なお副次的なメリットですが、実はそうしたスタイルゆえにエンデバーへの入社を決めた、というメンバーも多いです。コンサルタントにしても投資銀行出身者にしても、数カ月や半年といった短い期間でのクライアントワークに物足りなさを感じていた人が、バリューアップのプロセス一つひとつに自らが関与していく、という働き方に達成感を求めているのだと思います。

企業プロフィール

エンデバー・ユナイテッド

国内機関投資家の資金を国内企業に対する投資によって運用している、和製投資ファンド。2002年にフェニックス・キャピタルとして設立されて以降、業界最古参の一角として事業承継・カーブアウト、事業再生等の案件に取り組んでいる。2016年以降は投資業務をエンデバー・ユナイテッドに移管。「にっぽんのための投資ファンド」、「ともに汗をかくハンズオン投資」を掲げ、これまでに約3000億円のファンドを組成(約2600億円を投資)、通算の株式投資件数は50社超と、国内最大級の実績を誇る。

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