フロンティア・マネジメント　インタビュー特集第5回：新しい試みに対して前向きかつ寛容なチャレンジの場

フロンティア・マネジメント

髙村諒　ディレクター

PROFILE

2011年に新卒で住友商事入社。財務部門でファイナンス業務全般に携わった後、営業部門への異動にて再生可能エネルギー事業の新規開発を担当。仙台でのバイオマス発電所開発プロジェクトを手掛けた後、2021年にフロンティア・マネジメントにジョイン。現在はベンチャーキャピタルに出向し、投資先のスタートアップの経営改善を支援している。

-財務から営業へ、さらにチャレンジを重ねるため転職を決意
-スコープレスの考え方はコンサルより経営者に近い
-やり切りたいと思える仕事がなければ、自分で作ってもいい

財務から営業へ、さらにチャレンジを重ねるため転職を決意

「フロンティア・マネジメント（FMI）」インタビュー特集、今回は経営執行支援部門ディレクターの髙村様にご登場いただきます。商社マンからFMIへキャリアチェンジした背景や、実際のプロジェクトの内容などについて、幅広くお話しいただきました。

まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。

髙村

2011年に新卒で住友商事に入りました。総合商社は扱う領域や商品が広く、地理的なマーケットもグローバルに広がっているということで、可能性の幅を狭めたくなかった自分にフィットすると考えての選択でした。
入社後は財務部に配属されました。まずは与えられたところでしっかりやろうと思い結局5年在籍したのですが、専門性は高まるもののそれだけにキャリアの幅が狭まる側面があると感じたことに加え、営業の現場を知らずにコーポレート部門として営業をサポートする点に根本的な難しさを感じていたこともあり、理解のある上司のおかげで6年目から営業部門に異動することができました。それからは再生可能エネルギー事業の国内新規開発を手掛ける部署に所属し、特に宮城県仙台市に日本最大のバイオマス発電所を建設するプロジェクトを担当しました。約4年半かけて、絶対無理だと言われていたプロジェクトをチームのメンバーとともにやり切ることができ、ビジネスの面白さや苦しさを学びました。その後、同じく発電事業での海外駐在の話をありがたいことにいただいたのですが、財務から営業に飛び込んだ時と同じように再度新しいチャレンジをしようと考え、総合商社を辞めてFMIに転職しました。

その時のお気持ちをもう少し詳しくお聞かせいただけますか。

髙村

ひとつには、キャリアに対する漠然とした危機感があったと思います。私と同世代かさらに若い方々は、住友商事のようないわゆる大企業に入っても終身雇用が当たり前の前提ではないと考える人が増えてきて、キャリアを受け身で捉えるのではなく自分で作っていくというマインドに変わっていった人が増えていた時期なのではないかと思います。当時私は32歳で、外のフィールドに出て行くにはちょうどいいタイミングを迎えていると思いました。
もうひとつは、組織が大きく、かつ縦割り意識が強かったこともあり、財務から営業への社内異動は自分の中でほとんど転職したのと近いような感覚だったため、この異動の際に「悩んで選んで苦労して成功した」という体験が、周囲の方々のおかげで、自分の中に強烈なものとして残っていました。自分の人生を考え、自分がワクワクすることにまたチャレンジしたいという強い思いがあったので、最終的に転職を決意しました。

転職活動中はコンサルティングファームを中心に受けていたのですか。

髙村

転職を考える過程で「経営者になる」という目標を定めたのですが、大企業で一つのプロジェクトを担う立場は経験できたものの、会社の経営そのものにはタッチした経験がありませんでした。そこで、汎用的なコンサルティングスキルを身につけるのと同時に、経営を肌で感じたいという2つの軸で転職先を探していました。その時点ではFMIの経営執行支援部門のことは知らなかったのですが、お世話になったエージェントの方から「その軸であればピッタリなところがある」ということで教えていただき、直接やり取りしていく中で、確かに経営執行支援部門であれば、2つの軸のハイブリッドがまさに経験できそうだと感じ、最終的にはご縁もあり決めました。

スコープレスの考え方はコンサルより経営者に近い

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