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第2回:100年先にも残っていくような新産業を作りたい

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中村貴裕 Takahiro Nakamura 取締役/COO
PROFILE

東京大学大学院で惑星科学を修了後、新卒でアクセンチュアに入社。製造業や小売業のサプライチェーンマネジメント改革などに携わる。6年ほどの勤務の後、リクルートの新規事業開発室に転職し、自ら企画・立案した事業の立ち上げを経験する。また同時期に、兼業でispaceの前身企業でもマーケティング業務等を手掛ける。2015年2月にリクルートを退職し、HAKUTOプロジェクトを手掛ける株式会社ispaceに完全に転職、現在に至る。

目次
  1. -昼はリクルート、夜と週末は宇宙の仕事
  2. -新しい産業ゆえに法整備にも関わっていく
  3. -イシューに向き合いやり切るマインドが大切
昼はリクルート、夜と週末は宇宙の仕事
民間初の商業的月面探査にチャレンジしている宇宙スタートアップ「ispace(アイスペース)」インタビューの第2弾です。今回は前身企業のころからボランティア、あるいは兼業でispaceの活動に関わり、2015年から完全にジョインすることとなったCOOの中村様にご登場いただきます。
はじめに、中村さんのご経歴をお伺いしてよろしいでしょうか。
中村
大学、大学院と理学部の地球惑星科学科で太陽系の起源の研究をしていました。新卒でアクセンチュアに就職して、主に小売や製造業のサプライチェーンマネジメント領域のコンサルティングを手掛けました。その後リクルートに転職し、事業開発室で新規事業の開発を担当しました。2011年くらいからボランティアあるいは兼業としてispaceの前身企業に関わっていまして、2015年に完全な正社員として移っています。
学生時代に宇宙関連領域を選んだのは、どんなきっかけだったのでしょうか。
中村
高校時代に、科学雑誌ニュートンに出合ったのが最初です。それまでは小説家になりたくて、図書室で国文学ばかりを読んでいたのですが、たまたま置いてあったその雑誌を読んで、ブラックホールとか相対性理論とか面白そうだなと。高1の秋くらいに理系か文系かを選ぶタイミングがあったので、そこで理系を選びました。
その後の進路で、太陽系の起源の研究からアクセンチュアを選ばれる、というのも少し飛躍があるような気がするのですが…。
中村
周りには迷わず博士課程に行く人がほとんどで、民間企業を見るとか就職活動をするといった視点がなかったんですね。一方で自分は人と話すのも好きだし、色々な業界にも興味があったので、学校に残るのではなく社会に出ようと考えました。その上で、幅広い業界を知ることが出来て、通常の会社の3倍のスピードで成長できるという謳い文句だったコンサルティング業界に魅かれて入社を決めました。
ではアクセンチュアからリクルートへのご転職には、どういった背景があったのでしょうか。
中村
理由は2つありました。ひとつは先ほどispaceの前身企業に以前から関わっていたと申しましたが、アクセンチュアは当時兼業NGだったんです。リクルートは兼業が可能だったのでその前提で転職したということ。2つ目はよく聞く話だと思いますが、コンサルタントを続けるうちに事業会社側で当事者として新しい事業を作るとか、その意思決定に関わりたいという思いが強くなっていきまして、新規事業開発が出来るというリクルートに転職しました。
2011年からのispaceとの関わり方はどういったものだったのでしょうか。
中村
当時行われていた「Google Lunar XPRIZE(Googleがスポンサーとなり開催された、民間初の月面無人探査を競うコンテスト。2018年3月まで開催されたが、勝者のないまま終了)」に、現代表の袴田(武史氏)を中心とした「ホワイト・レーベル・スペース・ジャパン」という日本のチームも参加していました。2010年の末くらいに友人の紹介で袴田に出会い、ボランティアとして私も活動に協力するようになりました。作業の内容は結局今とよく似ていまして、どういう形でマネタイズするか、マーケティング活動をしていくかということを立案推進していました。ですので、当時は平日のオンタイムはリクルートで働き、平日夜と週末は宇宙の仕事、という生活でした。

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企業プロフィール

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月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。2018年2月までにシリーズA国内過去最高額となる103.5億円の資金調達を実施した。同年9月、日本初民間開発の月着陸船による「月周回」と「月面着陸」の2つのミッションを行うプログラム「HAKUTO-R」を発表。米SpaceX社のFalcon 9ロケットで2020年と2021年に打ち上げ予定。現在日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動中。

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