丸の内キャピタル　インタビュー特集第2回：地に足のついた、健全でぶれない社風のファンド

丸の内キャピタル

武藤貴史　マネージングディレクター

PROFILE

東京大学経済学部を卒業後、新卒で東京三菱銀行（現三菱UFJ銀行）に入行。支店勤務を経てデリバティブ商品のトレーディング、投資家営業に約5年間従事する。ボストンコンサルティンググループに転職し、商社および金融セクターを中心に経営戦略策定やビジネスデューデリジェンス等に携わった後、アドバンテッジパートナーズ（AP）に入社。2008年のコメダへの投資を主担当者として推進し、2012年にはAPからコメダに転籍してCFOとしてIPOをリードする。2017年より丸の内キャピタルに参画。

-ファンドの主担当としての立場から投資先企業のCFOへ
-実績と信用のあるプロ人材を送り込めるのは大きな差別化ポイント
-若いうちから経営陣と本音で議論し、CxOの疑似体験が出来る

ファンドの主担当としての立場から投資先企業のCFOへ

「丸の内キャピタル」インタビュー特集の第2回目です。今回は事業会社でのCFO業務を経験した後にファンド業界へ再び戻られたという希少なご経歴をもつMDの武藤様にご登場いただき、ご自身のキャリアや丸の内キャピタルならではのバリューアップの特徴などについてお伺いしました。

これまでのキャリアについてご紹介いただけますでしょうか。

武藤

大学時代は体育会アメリカンフットボール部に所属していまして、毎日アメフト漬けの学生生活でした。一方でもともと投資やM&Aに興味がありましたので、新卒では当時の東京三菱銀行（現三菱UFJ銀行）に就職しまして、支店勤務の後、フィックストインカムのトレーディングや投資家営業に約5年従事しました。その後、いったん企業経営に関する知見を深めたいということでボストンコンサルティンググループに入社し、商社や金融セクターを担当しました。そこでPEファンドのビジネスデューデリジェンスをご支援するような機会が出てきて、徐々に投資の世界を外縁からなぞっていくようになりました。また、その中で業界全体の動きを分析して会社の戦略を策定すること、その戦略を実地にインプリメンテーションして組織を動かしていくこと、この2点に自分自身のやりがいと強みを見つけられたことが、その後ハンズオン型PEを目指す大きな要因となりました。
アメフト部時代のOBとのつながりもあって、2007年からアドバンテッジパートナーズ（AP）にジョインし、喫茶店チェーンのコメダへの投資では検討段階から主担当者として携わることになりました。これが私にとって非常に意義深い案件となりまして、創業者から直接薫陶を受けながらPMIを進めていき、結果的に2012年にはAPを辞めてコメダに経営企画担当執行役員として転籍することになりました。コメダは当時急速な拡大期にありましたので、出店戦略や立地選定、店舗の見た目からメニュー構成に至るまで、何でも屋といえるほどに幅広い仕事をしていました。2014年に株主がAPからMBKパートナーズに変わってからは、経営プロフェッショナルとして入社された臼井興胤社長（当時）の下でCFOとして上場準備をリードすることになり、体制構築や証券会社との折衝などを経験することが出来ました。2016年にコメダが東証一部に上場した後も1年ほどはCFOとしてIR業務などに力を入れましたが、2017年にMBKパートナーズのExitが完了しCFOとしての業務が一区切りついたということで、丸の内キャピタルに参画し現在に至っています。

2000年代当時は今ほど戦略コンサルタントからPEへというキャリアチェンジのケースはなかったのではないかと思いますが、コンサル経験のここが役に立ったというものはありますか。

武藤

新しく投資案件が出てきた時に、当然フィナンシャルな検討は行われる一方で、業界の分析と対象会社のポジショニング、成長可能性の多寡といった事業の見立ても大変重要になります。これはコンサル時代に基本動作としてやっていたことが、そのまま生きたところだと思います。またこれは、対象会社の経営陣と相対して議論する際にも役に立ちました。というのも、ファンドがいくら儲かるかというのは経営者には馴染みがないことなので、数字の話ばかりしていてもまったく響かないんですね。やはり事業について有機的に話が出来ないと言葉が届かないので、そこで事業の魅力や今後の成長の絵姿を語れるという能力はチーム内の役割分担として私が貢献できたところかなと思います。

実績と信用のあるプロ人材を送り込めるのは大きな差別化ポイント

アナリスト/アソシエイト

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