ロングブラックパートナーズ　インタビュー特集第3回：“伴走型支援”で多くの中小企業を健康体に

ロングブラックパートナーズ

吉沼良介　マネージングディレクター

PROFILE

慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、在学中からインターンをしていた独立系M&A仲介会社に入社。約8年間にわたり事業承継やカーブアウト案件を手掛けた後、2010年にロングブラックパートナーズに入社。立ち上げから関与した「おかやま活性化ファンド」運営会社への出向なども経験し、LBPにおける中堅中小企業のアドバイザリー業務をけん引している。

-M&Aという一部分ではなく、より幅広く経営に関わるため事業再生の道へ
-資金繰り管理から工場のプロセス改善まで、あらゆる経営改革にタッチ
-中小企業にこそデジタルトランスフォーメーションが必要

資金繰り管理から工場のプロセス改善まで、あらゆる経営改革にタッチ

社内のキャリアパスとしては、最初に再生に携わるパターンが多いのでしょうか。

吉沼

大きく分けると再生・M&A・ファンドを手掛けるLBPと、業務提携先である監査法人、税理士法人があります。そのうち再生、ファンド、監査については、例外はあるものの、まず再生部門に入って3年ほど経験を積んだうえで希望があればファンドに移ったり、会計士資格が欲しいという理由で監査に進んだりと、複数の選択肢があります。なおM&Aや税務に関しては、求められる専門知識レベルが高いので基本的にそれぞれで採用活動を行っているような状況です。

吉沼さんご自身は、2年以上の再生業務経験の後にファンド事業に移られたわけですね。

吉沼

はい。2012年に「おかやまキャピタルマネジメント（以下、OCM）」というファンド運営会社の立ち上げプロジェクトが始まりまして、私は前職でファンドの予備知識が多少あったので、再生業務と並行してヘルプ人材として手伝ってほしいと。その作業を進めていく中で、一緒にOCMを運営する中国銀行の方々とも面識ができ、そのままファンド事業に関わるようになりました。2012年秋にファンドが正式に立ち上がり、その年の暮れには私自身が岡山に移住しました。とはいえ再生業務も続けていまして、ファンドに専念するようになったのは2013年になってからですね。

ファンドでの仕事についてお聞かせください。

吉沼

主に中国銀行から相談される投資案件の検討からスタートするのですが、私は投資先企業の経営改革を牛越と一緒に進めることが多かったです。

それはメインとなる1社に専念する形なのですか。

吉沼

そうですね。私が担当したのは企業規模も投資額もそれなりに大きい案件だったので、基本的にはそこに張り付きつつ、たまに他の案件の投資検討を行うという割合でした。経営管理本部長という肩書で投資先に入って、資金繰り管理から人材採用、営業や工場のプロセス改善まで、何でもやらせてもらいました。

その時の吉沼さんは30代前半ですから、周りには年上の方が多かったのでは？

吉沼

もう50代60代の方ばかりです。オーナー家の役員の方に勇退していただくため、直接お願いしにいったり、経理部長とは怒鳴りあったり、緊張感のある場面も多かったですが、すごく良い経験でした。

そのような経験を積んで、2015年9月にLBPに復帰し、また再生業務に戻られます。この時にマネージャーに昇格されたのですか？

吉沼

マネージャーにはファンドにいるうちに昇格していました。立場を変えて戻ってきたということで、この時から自分で再生案件を受注して、その案件全体をコントロールするという責務を負うことになりました。その中で、日系メーカーの海外企業買収や海外子会社の再生という、それまでのLBPにはなかったグローバルの案件にもチャレンジするようになり、今ではひとつのサービスラインになっています。

中小企業にこそデジタルトランスフォーメーションが必要

企業プロフィール