丸の内キャピタル　インタビュー特集第3回：企業の潜在力を解き放ち、日本の競争力復活に貢献する

丸の内キャピタル

舩江輝　ディレクター

PROFILE

東京大学工学部を卒業後、東京大学大学院情報理工学系研究科を修了。2007年に新卒で日興シティ証券（現シティグループ証券）に入社し、2015年まで株式アナリストとして運輸、鉄・非鉄、精密機械・半導体製造装置セクターを担当。2010年～2011年はシンプレクス・アセット・マネジメントにて、中小企業へのバリューアップ投資にも携わる。2015年からKKRにてPE投資、エンゲージメント投資、グロース投資など様々な案件を手掛ける。スタートアップ企業での事業開発責任者の経験を経て、2020年より丸の内キャピタルに参画。

-セルサイドアナリストからPEファンドへ転身
-エキサイティングだった3社同時買収
-複数領域での経験を強みに付加価値を創出していく

複数領域での経験を強みに付加価値を創出していく

丸の内キャピタルならではの案件への関わり方があればお聞かせください。

舩江

この3社同時買収案件についても、三菱商事との連携は色々な観点で検討しています。エアコンやヒートポンプに使われる銅管がメインのプロダクトになっていますので、今後グローバルで伸びていく市場においてどう事業機会を捉えていくかという点で、三菱商事のグローバルネットワークやインテリジェンスを活用した海外展開支援を検討していたり、重要顧客との関係強化に向けても関連部署の力を借りられないかと議論しています。他にも、最近話題になるESGやDXといった領域においても三菱商事グループとして連携することで、投資先企業のバリューアップに貢献出来るのではないかと考えています。

これまでの経験から得られたやりがいについて、どうお感じになっていますか。

舩江

企業価値の向上と投資リターンの向上のために、事業の戦略面やファイナンス面、人事面など様々な角度から重要課題を特定して、投資先企業の方々等と議論を重ね一緒に汗をかきながら施策を実行していく、そういったことが出来るのはファンドのやりがいであり醍醐味だと思っています。あらゆる場面で利害調整やコンフリクトをどう乗り越えていくかということが起きますが、そういった難しさもこの仕事ならではの楽しさのひとつかなというところです。また、やはり投資先企業に対して自分達なりの貢献が出来たと実感する時、それは日々の議論の中での些細なものから企業価値に直結するような大きな成果まで様々ですが、そのような時は存在価値を実感しやりがいを感じる瞬間でもあります。

今後どんなメンバーと一緒に働きたいですか。

舩江

日本のPE市場はまだまだ拡大の余地がありますし、徐々に社会に受け入れられてきている実感もあるので、これからも産業界においてより幅広い役割を果たしつつ発展していくと思っています。トラディショナルなPE投資だけではなく、様々なタイプの投資案件も増えていくでしょうし、丸の内キャピタルもそれらに果敢に取り組んでいきたいと考えていますので、前例がないことにも前向きに挑戦し柔軟な発想で推進していけるような方、日本企業や産業をより強くしていきたいという高い志を持った方と一緒に仕事していきたいと思います。

舩江さんはこれまで複数のフィールドをご経験されていますが、ご自身が今後目指していくキャリアのイメージはあるのでしょうか。

舩江

いくつかの分野を経験し、PEの典型的なキャリアからは若干外れた経歴になっていますが、いかに強い日本企業を生み出していくか、競争力を取り戻していくかというところに貢献したいという思いは一貫しています。これまでの経験上、例えば上場株投資とPE投資といった近しい領域であっても入ってみれば常識も考え方も違います。また、今後PEの手がける投資案件は多様化・複雑化していくでしょうし、バリューアップに関しても例えばデジタルをどう活用していくかといったように時代の変化に伴って施策のバリエーションが増えていっています。ですので、複数の領域での経験を様々な角度から物事を考えられるという強みとして生かし、既存の枠組みにとらわれずに付加価値を創出していければと思っています。

本日はお忙しいところ、ありがとうございました。

※インタビュー内容、所属、タイトル等はすべて取材当時のものであり、現在と異なっている場合がございます。

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