野村総合研究所

第1回:新たな“仕組み”で世の中を変えていく

野村総合研究所
グループマネージャー 若友 千穂
PROFILE

新卒で通信社国際金融情報本部に所属。その後、英国留学を経て野村総合研究所に入社。経営コンサルタントとして、民間企業のコンサルティング、官公庁の政策立案支援などに従事。企業風土改革、リスク管理の領域を専門とし、コンフリクトマネジメント、実行支援型のプロジェクトマネジメントを数多く担当。現在は事業企画室GHRグループマネージャーとしてコンサルティング事業本部の事業計画策定や人材戦略、ナレッジマネジメントを統括している。

目次
  1. -過去ではなく未来を志向するNRIに魅力を感じて転職
  2. -本棚にしまわれるだけの報告書を作るな
  3. -求められるのは総合性、創造性、実益性
過去ではなく未来を志向するNRIに魅力を感じて転職
1965年、日本初の民間シンクタンクとして設立された「野村総合研究所(NRI)」。現在ではグループで9,000人を超えるメンバーを擁し、官民問わず多岐にわたる分野にて先進的な経営コンサルティングサービス、およびITソリューションサービスを提供しています。今回はご自身も中途採用で入社され、現在はコンサルティング事業本部の事業企画室にてマネージャーとしてご活躍中の若友様に、NRIのコンサルティングスタイルやご自身のキャリア形成についてお伺いしました。
まずは若友さんのこれまでのご経歴の流れをお聞かせいただけますか?
若友
大学卒業後、通信社に入社し、金融市場の動向をウォッチする部署に配属されました。当時はバブル崩壊後で、外資の金融機関が東京マーケットから出ていくなど、日本の金融市場は、厳しい状況になっていました。その頃、全銀協TIBOR(Tokyo Interbank Offered Rate)策定のプロジェクトに携わる機会がありました。日本の金融市場の実態に合った資金調達レートを作り、市場の動きが変わっていくことを目の当たりにし、仕組みを変えることで、世の中の動きが変わるということをすごく感じました。その時に、情報の伝え手としての仕事に魅力を感じてマスコミに就職したのですが、仕組みを作ることで社会を変えることができるというダイナミズムを感じ、そんな仕組みの作り手になりたいと思うようになりました。
そして通信社を退職し、金融ビジネスの本場であるロンドンに留学されたわけですね。では修了後に、NRIへの入社を決めた理由を教えていただけますか?
野村総合研究所 若友千穂氏インタビューカット1
若友
留学していた際に、日本型経営が世界の三大マネジメントの1つとして研究テーマになっていることを知りました。日本の企業経営が、実は世界に誇るものであるということを異国の地で痛感し、日本の企業経営に関与する仕事がしたいと思うようになりました。就職先には選択肢がありましたが、採用面接の際にほぼすべて企業で「どんなことを経験して、何を成し遂げたのか」という「過去」に着目したインタビューだったのに対して、NRIだけは、すべての面接の場面で「これから何をやっていきたいのか」という未来のことを問われたんですね。組織全体としても「これから何を作っていくか」ということに目を向けているNRIに魅力を感じて入社を決めました。
面接時に感じられたNRIの未来志向というのは、実際にお入りになってどんな形で体験されましたか。
若友
前職と明らかに違うと感じたことがあって、それは「自分はどう考えるのか」を常に問われるということです。過去の仕事では正確な情報を伝えることが最も重要で、それを受けて私はこう思う、こうすべきだというアウトプットを求められる機会はありませんでした。ですがNRIでは、その事実をあなたはどう受け止めたのか、それに対して何をなすべきかを、若手であっても問われます。お膳立てされているものに受け身で対応するのではなく、自ら何かを創り出すことが常に求められているし、先輩コンサルタントの方々が実際にそう振る舞っているとの印象をとても強く持ちました。
そういったNRIらしさを、具体的なプロジェクトの中で感じたことはありますか?
若友
ある日本企業の欧州販売拠点の標準化プロジェクトが印象に残っています。その企業はイギリス、ドイツ、フランスと、順次拠点を作り、結果としてEU全域に拠点を作ったものの、マネジメントプロセスが拠点ごとにばらばらで、欧州拠点の経営戦略を練れないという状況でした。とはいえ、一言で欧州と言ってもそれぞれのマーケットでのクライアント企業のプレゼンスも全く異なっていて、そう簡単に標準化が出来るものではありません。かたや日本サイドにしても、製品ごとに管理していくべき、エリアで見るべきと、意見の統一が図られているわけではなく、組織の縦割り、意思決定構造の複雑さが課題解決を難しくしていました。
そこでNRIは、社内の事業戦略、物流、財務、人事など各領域のプロフェッショナルが集まり、いわば「ドリームチーム」を組み、大きな意思決定を実現させたんですね。その頃私自身は、自分の専門分野であれば一通りのことは分かっているつもりでいたのですが、このプロジェクトを通じて、自分の出来ることの小ささに気付くとともに、違う領域のプロフェッショナルと組み合わさることで、目線の高い世界が見えるようになるんだなと感じたことを非常に憶えています。

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企業プロフィール

野村総合研究所

設立から50年以上にわたり常に国内トップを走ってきた、日本初にして最大級の民間シンクタンク。グループで1万名近いメンバーを擁し、経営戦略コンサルティングからITソリューション提供、グローバル経済分析、政策提言に至るまで、広範なプロフェッショナルサービスを提供している。

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