野村総合研究所

第1回:新たな“仕組み”で世の中を変えていく

野村総合研究所
グループマネージャー 若友 千穂
PROFILE

新卒で通信社国際金融情報本部に所属。その後、英国留学を経て野村総合研究所に入社。経営コンサルタントとして、民間企業のコンサルティング、官公庁の政策立案支援などに従事。企業風土改革、リスク管理の領域を専門とし、コンフリクトマネジメント、実行支援型のプロジェクトマネジメントを数多く担当。現在は事業企画室GHRグループマネージャーとしてコンサルティング事業本部の事業計画策定や人材戦略、ナレッジマネジメントを統括している。

目次
  1. -過去ではなく未来を志向するNRIに魅力を感じて転職
  2. -本棚にしまわれるだけの報告書を作るな
  3. -求められるのは総合性、創造性、実益性
求められるのは総合性、創造性、実益性
その後も民間領域へのコンサルティングから公共領域へのコンサルティングへとシフトするなど、ご自身で戦略的にキャリアを作ってらっしゃいますね。
若友
戦略的というよりは偶発的なキャリア形成かもしれません。もちろん異動の希望は出せますが、希望が叶わないことも当然あります。ただ、異動しなかったとしても、組織横断でプロジェクトが組成されることも多いので、興味のある分野に接する機会を作ることはできます。
例えば私が公共領域の仕事をやってみたいと思ったきっかけは、日本企業の中東進出支援プロジェクトを、官公庁向けの仕事を中心に活動しているチームと一緒にやったことでした。当時、中東は9.11の影響で欧米との取引が一気に減り、オイルマネーの使い道に悩んでいました。中東にとって日本はオイルを買ってくれる顧客ではあるものの、ビジネス的なつながりがとても薄かったんですね。そこで、いま日本企業が中東に進出すれば、中東にとっては日本の最先端技術を取り入れたインフラ基盤を作ることが出来、日本にとっては中東のオイルを安定的に供給出来るといったように、双方にメリットがある。それまでは自分の頭の中で、民間と公共は全く違うものと明確に区切って整理していたのですが、このプロジェクトを機に両者は有機的につながっているということを強く認識しました。官民の垣根にとらわれない仕事をしたいと思い、民間系のコンサルティングを中心とした部署から公共向けの部署へ異動しました。
官民を1つの会社の中で横断的にサポート出来るというのは、NRIならではの強みですよね。
若友
そうですね、シンクタンクというと、ややもすると調査や提言活動だけで、ビジネスにはつながらないし、世の中を動かすということにも限界があると思われがちです。NRIは、官公庁に向けた提言活動はもちろん、プレイヤーである民間企業とのネットワークも強く、コンソーシアムを組んでことを動かすことも出来ます。これはきっと、当社ならではの価値だと思います。
これまでのお話で、ご自身の方向をかなえるキャリア形成が出来る会社だということがよく分かります。
野村総合研究所 若友千穂氏インタビューカット3
若友
これはある意味、いい面でもあり厳しい面でもあるんです。いくらやりたいことがあっても、それにビジネス性があるかどうか常に考えておかないと、自分も成長しないし、組織や顧客や社会にも貢献出来ないですし。創業の精神に「総合性」「創造性」「実益性」という言葉があります。それは今でも当社のコンサルタントの仕事の仕方に影響しているように思います。
物事を多面的に捉えて課題解決をする総合性、常に新しいものを作っていくという気概を持つ創造性、ビジネスとして成り立つことは当然として、世の中を動かし、社会の役に立つことを生業とする実益性。そこには、「あなたはこの年次だからこれだけすればいい」といったような考え方はそぐわない。当社は短期的に結果を求める姿勢ではなく、長期的なスタンスで人材の成長を促しています。しかし、そのベースにあるのは「自律」することを求める組織なんだろうと思います。
それでは最後に、こんな方にジョインして欲しいというメッセージがあればお願いします。
若友
「やりたいこと」が明確にある人には、必ずそれを叶えられる環境がありますし、それを掴み取る機会もあると思います。逆に言えば、これまでの経験から何を学んだかを振り返り、今何が出来るのかを自覚して、次にどうしていきたいという一連の組み立てが自分自身で出来ないと惰性に流されてしまうかもしれません。まったく同じキャリアを歩んでいる人というのはNRIの中に1人もいないので、ぜひ自分ならではのゴールを見つけてそこに向かって主体的に進んでいくことに面白さを感じていただきたいですね。
お忙しい中、本日はありがとうございました。

※インタビュー内容、所属、タイトル等はすべて取材当時のものであり、現在と異なっている場合がございます。

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企業プロフィール

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設立から50年以上にわたり常に国内トップを走ってきた、日本初にして最大級の民間シンクタンク。グループで1万名近いメンバーを擁し、経営戦略コンサルティングからITソリューション提供、グローバル経済分析、政策提言に至るまで、広範なプロフェッショナルサービスを提供している。

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