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第3回:グローバルPEへのサポートを通じて日本の変革を見据える

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(左から)ジャスティン・クック 常務執行役パートナー、チーフ・オペレーティング・オフィサー
愛場 悠介 パートナー
PROFILE

(クック)米国・日本において、大手グローバル・プライベート・エクイティ・ファンドに対する投資先のオペレーション向上などの価値創造(PE Value Creation、以下「PEVC」)支援を手掛ける。プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の投資候補先や投資先である工業製品、サービス、自動車、ヘルスケア、テクノロジー、出版、消費財などの幅広い業界において、オペレーショナルデューデリジェンス、カーブアウトサービス、ポストディールにおける20年以上にわたるValue Creationのコンサルティング経験を有する。

(愛場)新卒にてアーサー・アンダーセン(現PwCコンサルティング合同会社、以下PwCコンサルティング)に入社。2011年からPwC米国に在籍し、デューデリジェンスやPEファンド投資先のバリューアップなどに携わる。2014年に帰国後は金融サービス事業部に所属し、金融機関の海外進出とその後のPMI(Post Merger Integration、経営統合)サポートなどを手掛ける。2017年よりPMIチームのリーダーとなり、2019年にPMIのサブチームであるPEVCを立ち上げ、急成長するチームをリードしている。

★以下の特集ページにて、PwCコンサルティングの中途採用選考フロー/面接のポイント、求められるスキルセット、弊社キャリアコンサルタントからのアドバイスなどを掲載しています。PwCコンサルティングへの転職をお考えの方は、ぜひご参照ください。
PwCコンサルティングへの転職情報

目次
  1. -グローバルPEに対する包括的サービスの提供を目指して
  2. -投資先企業の経営のあらゆる「可視化」をサポート
  3. -ロジックとエモーションに挟まれながら汗をかく
  4. -キャピタルマーケットとクライアントサービス、両者へのパッションが大事
投資先企業の経営のあらゆる「可視化」をサポート
他のコンサルティングファームでは、PEファンドにフォーカスした専任チームを持っている会社はないと思いますが…。
愛場
一部のファームでPEファンドに対応するチームが作られてきているということは認識しています。ですが、投資検討からエグジットに至るまでにPEファンドから求められるケイパビリティは非常に幅広く、戦略やオペレーション、IT/デジタルといったコンサルティング領域はもちろん、財務・税務や監査業務までカバーする必要があります。それを私たちは一気通貫でサポートし続けることができ、これはPwCグローバルネットワークのメンバーファームならではの強みが生かせる場面であると自負しています。
チーム立ち上げから1年余りでそうした立場にあるというのは、もともとグローバルPEファンドとの関係性がリッチだったということでしょうか。
愛場
そうですね、DD業務などで培ってきたリレーションがまず一つだと思います。もう一つは、グローバルPEファンドと同様にPwCにもグローバルネットワークがあるということです。つまり、米国に本社を持つグローバルPEファンドの場合、PwC米国のネットワークを通じて私たちはリレーションを築くことができます。彼らが日本で活動する際にも案件の紹介はスムーズとなるでしょう。実際、米国でグローバルPEファンドと仕事をしていたジャスティンさん経由で日本にいる私たちが業務案内を受けるということもありました。

クック
PEファンドの市場を考える時に3つのカテゴリーがピラミッド状になっています。一番上がファンド管理会社の経営機能で、その下には実際にディールを動かすインベストメントプロフェッショナルがいます。一番下には投資先ポートフォリオがあります。PwCはこの真ん中のディールチームをサポートする会社として、世界でも突出した実績を持っています。そのため、非常に多くのグローバルPEファンドが私たちの顧客であるといえますが、今後さらに投資先ポートフォリオの成長にも私たちの実績や規模、ならびにネットワークが生かせると考え、PEVCを設立しています。

PwCコンサルティング 愛場悠介氏インタビューカット
愛場
投資後のValue CreationはDD業務とはまた違って、よりビジネスモデルや業務プロセスの理解が必要になってきます。これはまさにコンサルティングの領域なので、私たちの中でも特にそういったケイパビリティを持ったメンバーを集めてチームを作りデリバリーしていく、という発想につながっているわけです。
チームのメンバーは、具体的にどんな仕事をしてらっしゃるのでしょうか。
愛場
投資実行を境に、プレとポストに大きく分かれます。プレの中で私たちが対応しているところとして、ビジネスDDだけではなくオペレーショナルDD、つまり会社のサプライチェーン等のオペレーションの動きを見ながらコスト改善の余地がないかを見ていくDDなどがあります。あと最近多いのは、カーブアウトによるオペレーション/コーポレート機能の影響をどう見ていくか、こういったことも私たちが担当しています。グローバルPEファンドからの要求水準は非常に高いので、Strategy&というグループ内の戦略特化チームのメンバーや、先進的なケースに精通しているPwC米国のチーム、日本のPwCメンバーファームにおいて財務や税務に関わるチームとも日常的に連携しながら、総合的・包括的なDDサービスを提供できるように心掛けています。
ポストの方の作業は、かなり多岐にわたります。グローバルPEファンドが買収対象にするのは売上高で数百億~数千億円の会社が多く、これまで事業が安定していたため外部からの視点が入ることがなく、業績モニタリングなども独自の手法でやってきたというケースが多くあります。そこにPEファンドが参画してモニタリングするとなると、これまでのやり方が通じないという場合も出てきます。そこで私たちが事業部ごとの財務三表を作ったり、適切なKPIを設定したりと、株主であるPEが必要とする「財務の可視化」をサポートしていくことになります。また、そのKPIをきちんと管理できている会社は意外と少ないので、そうした管理機能を持つ部署を作る「組織の可視化」、そこからさらにKPIの数字自体を上げていくためにどういった打ち手が必要か、という戦略策定等を行う「事業の可視化」まで対応していきます。
このように求められる業務範囲が広いため、PEVCのメンバーはかなり多様なバックグラウンドを持っています。私のようにPEファンド側での投資経験がある人間だけでなく、公認会計士、戦略コンサルティング出身者、ベンチャーキャピタリスト、弁護士まで、各専門家がそろっています。そうしたさまざまなケイパビリティを持ったメンバーが窓口となりながら、国内外のPwCグループネットワークを活用してどんなことにも対応できる体制を作っています。

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企業プロフィール

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最上流の経営戦略立案から、その実現までのあらゆるフェーズでコンサルティングサービスを提供している総合系ファーム。2016年3月に行われたPwC Japanの組織改編によって、プライスウォーターハウスクーパースのコンサルティング部門、プライスウォーターハウスクーパース・ストラテジー(旧ブーズ・アンド・カンパニー)、プライスウォーターハウスクーパースPRTMマネジメントコンサルタンツジャパンLLCが統合され、新生PwCコンサルティングとして設立された。

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